中山クリニック

肩腱板断裂とは?

掲載日:2023.11.17

肩腱板断裂の症状と治療法

肩腱板断裂は、肩の痛みや運動制限の一般的な原因であり、特に中高年の方に多く見られます。肩腱板は、肩関節を安定させ、腕の動きを支援する重要な役割を担っています。断裂は、転倒や手を突くなど急激な外傷による断裂とスポーツや仕事など長年の繰り返し使いすぎによって発生する変性断裂があります。

 

初期段階では、安静や物理療法、薬物療法によって症状の改善を図ることができます。特にリハビリテーションは、肩周囲の機能を回復させて非常に効果があります。適切な運動療法により、肩の筋力を強化し、動きの範囲を広げることができます。しかし、保存的治療で改善が見られず、肩の痛みが続いている、動きに制限がある、力が入らない場合は、手術が必要になることもあります。最近は大きく皮膚を切開する直視下よりも、小さな切開で筋肉を傷つけない関節鏡手術が可能です。これにより、回復期間の短縮や痛みの軽減が期待できます。

  • 肩腱板断裂の早期診断は運動器エコーで可能!

    正常腱板 断裂した腱板

最も重要なのは、早期診断・早期治療です。最近は運動器エコーですぐに診断でき、痛みを生じている部位へ直接ブロック注射も可能となっています。肩の痛みや動きの制限が長引く場合は、専門医の診察を受けることをお勧めします。また、予防として、日常生活での適切な肩の使い方や、適度な運動による筋力強化が有効です。
肩腱板断裂は、適切な治療により多くの患者さんが日常生活に戻ることができます。自分の身体に起きている変化に気づき、適切な時期に医療機関を受診することが、健康な生活を送るための第一歩です。

 
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