中山クリニック

五十肩でお悩みの方必見!

掲載日:2023.11.13

五十肩でお悩みの方必見!

五十肩の症状と診察

五十肩は、肩の安静時や動作時の痛みと動きの制限を特徴とする病態で、医学用語では「肩関節周囲炎」とも呼ばれます。多くの場合、40代から60代に発症することが多いですが、肩を頻繁に使う方や、特定の動作を繰り返す方にも見られます。広義の五十肩には多くの原因があり、「腱板断裂」という疾患もあります。腱板は肩関節を安定させる重要な構造で、断裂すると痛みや動きの制限が起こり、五十肩の約1/3を占めるという報告もあります。また「石灰沈着性腱板炎」は腱板に石灰が沈着して激痛を生じて安静時や夜間に痛いのが特徴です。診断の際には、レントゲン写真やMRIに加え、運動器超音波画像診断装置(エコー検査)が有効です。エコー検査は、超音波を利用して侵襲なく肩の内部をすぐに画像で確認できます。

五十肩の治療は、痛みのコントロールから

治療は、まずは痛みのコントロールから始めます。内服薬が効果なければ当院ではエコー下に関節内や肩峰下滑液包、肩甲骨上神経、腋窩神経などにブロック注射を行います。痛みが減少した後は、肩の柔軟性を取り戻すためのリハビリテーションが重要です。リハビリでは、専門の理学療法士が患者さんの状態に合わせた適切な運動を指導します。また、自宅でできるストレッチや、温めることによる血行促進など、日常生活の中で気をつけるべき点についてもアドバイスを行います。

五十肩は自然治癒することもありますが、放置すると慢性化して日常生活に支障をきたします。したがって、症状が出たら早めに専門医に相談することをお勧めします。当クリニックでは、整形外科診察室ごとにエコーを配置していますので、すぐに詳細な診断と、個々の患者さんに合わせた治療法が提供できます。五十肩でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。適切な治療により、速やかに肩の痛みを和らげ、日常生活を快適に送るお手伝いをさせていただきます。