膝の外側が痛い!曲げると激痛…その正体は9割コレ?
掲載日:2025.11.18(最終更新日:2025.11.18)

「歩くと膝の外側が痛い…」
「階段を下りる時に、膝の外側に違和感がある…」
「ランニングをしていたら、膝の外側が急に痛くなった…」
こんな経験、ありませんか?
膝の外側の痛みは、年齢や性別、ライフスタイルを問わず、多くの方が抱えている悩みです。
「年のせいかな」
「そのうち治るだろう」
と軽く考えてしまいがちですが、実はその痛みの裏には、明確な原因となる疾患が隠れているんです。
今回は、整形外科専門医の視点から、膝の外側が痛い原因の約9割を占める4つの代表的な疾患について、ランキング形式で詳しく解説します💡
この記事を最後まで読んでいただくことで、今まで「なぜか分からないけど、膝の外側が痛い…」と不安だった方も、ご自身の痛みの原因が何なのか、そしてどうすれば改善するのかが明確にわかります。
痛みのない快適な生活を取り戻すための、具体的な第一歩が踏み出せるようになりますよ!
1.💡 膝の外側が痛い原因の全体像
2.第4位
3.第3位
4.第2位
5.第1位
6.実体験から学ぶこと
7.セルフチェックの方法
8.どうすればいい?
9.まとめ
10.よくある質問
11.中山クリニックでできること
💡 膝の外側が痛い原因の全体像

膝の外側の痛みには、医学的には様々な原因が考えられますが、臨床の現場で診ていると、膝の外側の痛みを訴える患者さんの約9割は、これからお話しする「4つの疾患のいずれかに当てはまる」と言われています。
それでは、発症頻度の少ない順に、第4位から第1位まで発表していきます!
ご自身の症状と照らし合わせながら、ぜひ最後までご覧ください。
🥉【第4位】膝蓋大腿痛症候群(約15%)

どんな病気?
膝の外側の痛みの約15%を占める「膝蓋大腿痛症候群(しつがいだいたいつうしょうこうぐん)」。
これは、膝のお皿の骨(膝蓋骨)と太ももの骨(大腿骨)の間で起こる痛みの総称です。
特に若い女性やスポーツをよくする方に多く見られ、生涯のうちに約25%の人が経験するとも言われています。
4人に1人が経験する、意外と身近な疾患なんです。
なぜ起こるの?
原因は様々ですが、主な要因としては以下が挙げられます:
✅太ももの筋肉の柔軟性不足
✅お尻の筋肉の弱さ
✅X脚による膝のお皿の位置異常
これらの要因によって、膝のお皿が正しい軌道で動かなくなることが大きな原因です。
特にX脚の方は、お皿が外側に引っ張られることで、膝の外側に痛みが出やすくなります。
症状の特徴は?
膝蓋大腿痛症候群の特徴的な症状は以下の通りです:
✅膝のお皿の周り、またはその奥に痛みを感じる
✅階段の上り下り、特に下りで痛みが強くなる
✅長時間座っていて立ち上がる時に痛む
✅スクワットをした時に膝の前側に痛みが出る
「膝の外側を曲げると痛い」という症状がある場合、この疾患の可能性が高いと言えます。
どうすればいい?
治療は、原因となっている筋肉のストレッチやトレーニングが中心となります。
特に重要なのは、股関節周りの筋肉を鍛えて、膝が内側に入らないようにすることです。膝を正しい位置に保つことで、お皿への負担が軽減され、痛みの改善が期待できます。
また、足底板(インソール)やパテラテーピングも効果的な治療法として知られています。
整形外科で相談してみましょう。
🥈【第3位】外側型変形性膝関節症(約20%)

どんな病気?
膝の外側の痛みの約20%を占める「外側型変形性膝関節症(がいそくがたへんけいせいひざかんせつしょう)」。
変形性膝関節症というと、O脚で膝の内側が痛くなるイメージが強いかもしれません。
実際、日本人はO脚が多く、内側が痛くなる方が圧倒的に多いのですが、中にはX脚気味の方や、過去の怪我などが原因で、膝の外側の軟骨がすり減ってしまう「外側型」の方もいらっしゃいます。
研究によると、膝の変形性関節症患者さんの半数近くに、外側の関節に何らかの構造的特徴が見られたという報告もあります。
症状の特徴は?
外側型変形性膝関節症の症状は、以下のようなものがあります:
✅歩き始めや階段の上り下りで、膝の外側に鈍い痛みを感じる
✅進行すると、安静時にも痛むようになる
✅膝が完全に伸びなくなったり、曲がらなくなったりする
✅膝に水が溜まることがある
「朝起きた時に膝が痛い」「歩き始めだけ痛い」という方は、この疾患の可能性があります。
どうすればいい?
治療の基本は、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛える運動療法と体重コントロールです。
膝への負担を減らすことが何よりも重要なんですね。
また、ヒアルロン酸の注射も有効な治療法として広く用いられています。これらの治療で改善しない場合は、脂肪幹細胞移植やAPS、PRPなどの再生医療が適応になることもあります。
さらに悪化した場合は、骨切り術や人工膝関節の手術を検討することになります。早めの受診と適切な治療が、膝の健康を守る鍵になります。
🥇【第2位】外側半月板損傷(約25%)

どんな病気?
膝の外側の痛みの約25%、つまり4人に1人を占める「外側半月板損傷(がいそくはんげつばんそんしょう)」。
膝のクッションの役割を果たしている半月板は、内側と外側にC型のような形で存在します。外側半月板損傷は、スポーツ中の急な方向転換やジャンプの着地といった外傷で起こることもありますが、加齢によってクッションがすり減って傷つく「変性断裂」も多いんです。
また、通常半月板は横から見ると三角形なのですが、板のように分厚くなった「円板状半月板」は傷つきやすいため、中学生や高校生でも見られます。
調査によると、成人人口の約12%に半月板損傷が見られるというデータもあります。
症状の特徴は?
外側半月板損傷の症状は、非常に特徴的です:
✅膝の外側が痛い、特に膝の外側を曲げると痛い
✅膝を伸ばす時に痛む
✅膝の曲げ伸ばしの際に「ゴリッ」という音や引っかかる感じがする
✅膝に水が溜まる
✅急に膝が動かなくなる「ロッキング」という状態になる
特にロッキングは、半月板の損傷した部分が関節に挟まってしまうことで起こります。
急に膝が動かなくなるのは、とても怖い症状ですよね…。
セルフチェックは可能?
簡単なセルフチェックとしては、以下の症状があれば外側半月板損傷の可能性があります:
✅膝を曲げると痛みがある
✅膝の外側にある太ももと脛の骨の間に痛みがある
✅膝を捻った時に膝の外側に痛みがある
ただし、これはあくまで簡易的なものです。
正確な診断にはMRIが必要になりますので、整形外科を受診することをお勧めします。
どうすればいい?
治療としては、まずはリハビリや痛み止めの注射などの保存療法を行います。
しかし、痛みが強かったり、ロッキングを繰り返したりする場合は、関節鏡を使った手術を検討することもあります。
手術では、損傷した部分を切除したり、縫合したりします。
早期に適切な治療を受けることで、膝の機能を長く保つことができます。
🏆【第1位】腸脛靭帯炎(約35%)

圧倒的第1位!
そして、膝の外側が痛い原因の堂々第1位は「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」です!
なんと膝の外側の痛みの約35%、つまり3人に1人以上がこの疾患なんです💡
どんな病気?
腸脛靭帯炎は、特にランナーによく見られることから「ランナー膝」とも呼ばれています。
太ももの外側にある長くて丈夫な「腸脛靭帯」という組織が、膝の外側にある骨の出っ張り(大腿骨外側上顆)と擦れることで炎症を起こし、痛みが発生するんです。
長距離のランニングや、膝の曲げ伸ばしを繰り返す自転車などで、腸脛靭帯に負担がかかり続けることが主な原因です。研究によると、ランナーや反復運動を行うアスリートの1.6%から12%がこの腸脛靭帯炎を発症すると報告されています。
スポーツをする方にとっては、非常に身近な疾患と言えますね。
症状の特徴は?
腸脛靭帯炎の症状は、以下のように進行していきます:
初期段階:
✅ランニングの後に膝の外側が痛む
✅休むと痛みが引く
進行した段階:
✅走り始めから痛くなる
✅安静にしていても痛みが続く
✅階段の上り下りが辛い
特徴的なのは、膝を伸ばした状態から30度くらい曲げた時に痛みが出やすいことです。
これは、ちょうど腸脛靭帯が骨の出っ張りの上を通過する角度なんですね。
「膝の外側を曲げると痛い」という症状がある方は、腸脛靭帯炎の可能性が高いと言えます。
実体験から学ぶこと

実は私自身も、30代の頃に初めて六甲山を12時間かけて登り下りして縦走する大会に参加した時、山登りの正しい歩き方を知らずに飛ぶように段差を降りていたら、10時間くらいで膝の外側に痛みが出てリタイアした苦い経験があります。
このように、正しい動作や歩き方を知ることも、膝の痛み予防には非常に重要なんです。
セルフチェックの方法

簡単なチェック方法をご紹介します:
- 痛い方の脚を上にして横向きに寝る
- 上の脚を後ろに引きながらゆっくりと下に降ろす
- この時に膝の外側に痛みや強い張りを感じるか確認
この時に痛みや強い張りを感じる場合は、腸脛靭帯炎の可能性があります(Ober test)。
ただし、正確な診断は専門医に任せましょう。エコーやMRIで診断できますよ。
どうすればいい?

腸脛靭帯炎の治療は、以下のステップで進めます:
1. 休息
まずは原因となっている運動を休んで、膝を休ませることが第一です。
無理をして運動を続けると、症状がさらに悪化してしまいます。
2. ストレッチ
太ももの外側のストレッチが非常に重要です。
腸脛靭帯の柔軟性を高めることで、骨との摩擦を減らすことができます。
3. 筋力トレーニング
お尻の筋肉(特に中殿筋)を鍛えることが非常に重要です。
お尻の筋肉が弱いと、ランニング中に膝が内側に入りやすくなり、腸脛靭帯への負担が増えてしまうからです。
4. 専門医の治療
痛みが続く場合は、整形外科を受診しましょう。
消炎鎮痛剤の処方や、理学療法士による専門的なリハビリ指導を受けることができます。
📊 まとめ:膝の外側が痛い原因トップ4

今回は、膝の外側の痛みの9割を占めると言われる4つの代表的な疾患について、ランキング形式で解説しました。
●第4位:膝蓋大腿痛症候群(約15%)
→ 若い世代に多く、膝のお皿の周りが痛む
●第3位:外側型変形性膝関節症(約20%)
→ 歩き始めや階段で膝の外側が痛む
●第2位:外側半月板損傷(約25%)
→ 引っかかり感やロッキングを伴うことがある
●第1位:腸脛靭帯炎(約35%)
→ ランナー膝とも呼ばれ、膝の曲げ伸ばしで外側が痛む
このように、「膝の外側が痛い」と一言で言っても、原因は一つではありません。
そして、それぞれ対処法が異なります。
ご自身の症状がどれに近いかを知ることが、改善への第一歩になります💡
❓ よくある質問(Q&A)

Q1:膝の外側が痛い時、自己判断で治療を始めても大丈夫ですか?
A:今回紹介したセルフチェックはあくまで目安です。
痛みが続く場合は、必ず整形外科を受診して、専門医による正確な診断を受けてください。
原因を特定し、ご自身の状態に合った適切な治療やリハビリを行うことが、根本的な解決への近道です。
Q2:膝の外側を曲げると痛い場合、どの疾患の可能性が高いですか?
A:「膝の外側を曲げると痛い」という症状は、腸脛靭帯炎、外側半月板損傷、膝蓋大腿痛症候群のいずれでも見られます。
特に、膝を30度くらい曲げた時に痛みが出る場合は腸脛靭帯炎の可能性が高いですが、正確な診断にはMRIやエコーが必要です。
Q3:ランニングをしている人は、腸脛靭帯炎になりやすいのですか?
A:はい、腸脛靭帯炎は「ランナー膝」とも呼ばれるほど、ランナーに多い疾患です。
特に長距離ランニングや、膝の曲げ伸ばしを繰り返す運動で発症しやすくなります。
予防には、適切なウォーミングアップ、太ももの外側のストレッチ、お尻の筋肉を鍛えることが重要です。
Q4:膝の外側が痛い場合、湿布を貼れば治りますか?
A:湿布は一時的な痛みの緩和には効果がありますが、根本的な解決にはなりません。
原因となっている疾患を特定し、適切な治療(運動療法、筋力トレーニング、必要に応じて注射や手術など)を受けることが大切です。
Q5:若い人でも、変形性膝関節症になることはありますか?
A:通常、変形性膝関節症は中高年以降に多い疾患ですが、過去の怪我や激しいスポーツ、肥満などが原因で、若い方でも発症することがあります。
特に外側型の場合、X脚や過去の外傷が関係していることが多いです。
🏥 中山クリニックでできること

膝の外側の痛みでお困りの方へ、中山クリニックでは以下のサポートを提供しています:
✅専門医による詳細な診察
→ エコーやMRIを用いた正確な診断
✅再生医療(PRP療法・幹細胞治療)
→ 従来の治療で改善しない場合の選択肢
✅オーダーメイドのリハビリプラン
→ 理学療法士による個別指導
✅栄養指導(炎症を抑える食事法)
→ 体の内側から膝の健康をサポート
「膝の外側が痛い」「膝の外側を曲げると痛い」
といった症状が続く場合は、お近くの整形外科専門医でご相談ください。
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💪 最後に:痛みのない快適な生活を取り戻しましょう

「膝の外側が痛い」という症状は、日常生活に大きな影響を与えます。
階段の上り下りが辛い、好きなスポーツができない、散歩さえも億劫になる…。
そんな状態が続くと、心身ともに疲れてしまいますよね。
でも、原因がわかれば、対処法も見えてきます。
今回ご紹介した4つの疾患のどれに当てはまるかを知ることで、あなたの膝の痛みを改善するための具体的な道筋が見えてくるはずです。
「年のせいだから仕方ない」と諦めずに、ぜひ専門医に相談してください。
適切な治療とリハビリで、多くの方が痛みから解放され、活動的な生活を取り戻しています。
あなたも、痛みのない快適な生活を取り戻しませんか?
中山クリニックは、あなたの膝の健康を全力でサポートします!
📚 参考文献
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