【足首の捻挫】整形外科医が教える最速で治すための5つの方法
掲載日:2025.11.12(最終更新日:2025.11.12)

「ちょっと捻っただけだから大丈夫」と軽く考えていませんか😰?
実は、足首の捻挫は日本国内で年間約200万件も発生している、とても身近なケガなんです。スポーツ中はもちろん、階段を踏み外したり、歩道の段差でつまずいたりと、誰にでも起こりうる事故ですよね。
でも、この「よくあるケガ」だからこそ、正しい対処をしないと大変なことになるかもしれません。
実際、捻挫を繰り返して足首がグラグラ😫になったり、慢性的な痛みに悩まされたりする方が少なくないのです。
今回は、足首捻挫を最速で治すための5つの方法と、絶対にやってはいけないことをわかりやすくお伝えします💡
1.1.🚨なぜ足首の捻挫を甘く見てはいけないのか?
2.2.🔍足首の捻挫、どうやって起こる?(内出血と重症度)
3.3.🏃♂️自分でできる?重症度セルフチェック
4.4.💡足首の捻挫を最速で治す5つの方法
5.5.⚠️絶対にやってはいけないこと(後遺症を防ぐために)
6.6.🏥まとめ
7.7.📚引用文献
1.🚨なぜ足首の捻挫を甘く見てはいけないのか?

足首の捻挫は、スポーツや日常生活で誰もが経験しうる、最も一般的なケガの一つです。
しかし、多くの方が「軽いケガだ」と甘く見て、整形外科を受診せずに放置してしまいがちです。
それこそが、「絶対にやってはいけないこと⚠️」なのです。
なぜなら、間違った対応をすると、痛みが長引くだけでなく、足の関節がグラグラになって捻挫を繰り返す「足関節不安定症(そくかんせつふあんていしょう)」という後遺症に、将来的に悩まされることになるからです。😥
一度グラグラになってしまった関節は、なかなか元には戻りません😰
そうなる前に、正しい知識を身につけることが何よりも大切です。
2.🔍足首の捻挫、どうやって起こる?(内出血と重症度)

足首の捻挫、専門的には足関節捻挫(そくかんせつねんざ)と言いますが、
そのほとんど(約90%)は、足の裏が内側を向くように強くひねってしまう「内反捻挫(ないはんねんざ)」です。
これは、足首の外側にある腓骨(ひこつ)という骨が、内側にある脛骨(けいこつ)よりも構造上長いため、
足首は内側に捻りやすくなっている⚠️のです。
この内反捻挫によって、足首の外側にある靭帯、
特に「前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)」という靭帯が損傷します。
ひどい場合は、靭帯だけでなく血管も傷つき、足首の捻挫で内出血や強い腫れ😫が起こります。
Q. 靭帯の損傷にもレベル(重症度)があるのですか?
はい。足関節捻挫は、靭帯の損傷レベルによって、大きく3つに分類されます。
この重症度を正確に判断することが、治療の第一歩になります。
➡️ I度(軽症): 靭帯が一時的に伸びている状態。
いわゆる「捻挫」です。
➡️ II度(中等症): 靭帯が部分的に切れている状態(部分断裂)。
➡️ III度(重症):靭帯が完全に切れている状態(完全断裂)。
3.🏃♂️自分でできる?重症度セルフチェック

医療機関を受診すべきかどうか⚠️の簡単な目安となるセルフチェック方法をご紹介します。
✅ ケガをした直後から、痛くて体重がかけられず、歩けない。
✅ くるぶしの周りがパンパンに腫れている。
✅ 皮膚が紫色になるような、ひどい内出血がある。
✅ 足首の骨(くるぶし周辺)を押すと、特定の場所に激しい痛みがある。
これらの症状が一つでも当てはまる場合は、軽症ではない可能性が高いです。
特に「直後から歩けない😰」場合は、骨折の疑いもあるため、必ず整形外科を受診してください。
逆に、上記の症状がなく、
「腫れていない」
「内出血もない」
「押しても痛くない」
「普通に歩ける」
という場合は、あまり心配ない(I度の捻挫である)可能性が高いです。
⚠️ただし、注意点があります。
初めは歩けても、時間が経つにつれて段々と腫れと痛みが強くなり、歩けなくなる場合😰があります。
この場合も、後から症状が悪化しているサインですので、医療機関を受診することをおすすめします。
4.💡足首の捻挫を最速で治す5つの方法

1. 【最重要】エコー検査による「正しい診断」
捻挫を早く治すために最も重要なこと、それは「正しい診断」です。
先ほど「甘く見てはいけない😠」とお伝えした最大の理由がここにあります。
実は、足首をひねった時、損傷しているのは靭帯だけとは限らないのです。
靭帯と一緒に骨が損傷していることが、決して珍しくありません。
特に整形外科医が見落としてはいけない、「ただの捻挫」として放置されがちな危険な骨折が3つあります。
1️⃣ 踵骨前方突起骨折(しょうこつぜんぽうとっきこっせつ)
2️⃣ 距骨(きょこつ)の軟骨損傷
3️⃣ 子供の骨折(骨端線損傷など)

これらは、放置されると深刻な後遺症😖(慢性的な痛み、関節の変形など)の原因となります。
特に「踵骨前方突起骨折」は、足を捻った後にいつまで経っても痛みが続く場合の原因として多く見られますが、
レントゲンだけでは非常に見逃されやすい、厄介な骨折なのです。
Q. レントゲンだけでは見逃すことがあるとしたら、どうやって正確に診断するのですか?
そこで必須となるのが、超音波(エコー)検査です。
当クリニックでも捻挫の診断にはエコーを積極的に用いています。
エコーなら、レントゲンでは見えない靭帯が切れているか、どの程度損傷しているか(II度かIII度か)を、
その場でリアルタイムに確認できます🫡。

さらに、レントゲンでは見えにくい小さな骨折(剥離骨折など)や、
関節の中に血が溜まっていないかなども同時に評価できます。
最新の研究では、急性の靭帯損傷の診断において、
エコーはMRIに匹敵する、あるいはそれ以上の精度を持つことが示されています[1]。
もちろん、骨折や軟骨損傷が強く疑われる場合には、MRI検査も非常に有用です。
2. 早く治るための「適切な固定」
正しい診断がついたら、次に行うのが「適切な固定」です。
ひと昔前は、捻挫も骨折と同じように、ギプスでガチガチに1ヶ月程度固めるのが主流でした。
しかし現在では、その考え方は少し変わってきています。
過度な安静(長期間のギプス固定)は、逆に関節を硬くしたり(拘縮)、
筋力の低下を招いたりすることが分かってきた⚠️のです。
現在は、骨折を合併していない靭帯損傷(I度〜III度)の場合、サポーターや装具を用いて、
足首が内側に捻れないように保護しつつ、ある程度の動き(特に前後の動き)は許容する「機能的固定」が推奨されています。

ただし、これはあくまで「適切な診断」が前提です。
腫れや痛みが非常に強い場合や、前述のような骨折を合併している場合は、やはり1ヶ月、場合によってはそれ以上のギプス固定が必要となります。
3. 驚きの効果❗️「早期からのリハビリテーション」
「適切な固定」と密接に関連するのが、「早期からのリハビリテーション」です。

重度の腫れや痛みの例を除き、捻挫をしてからわずか2日後から体重をかけて動く訓練(リハビリ)を始めたグループは、
安静にしていたグループに比べて、10日後の職場復帰率がなんと4倍も高かった⚠️という研究があります [2]。
痛みや腫れが許す範囲で、早期から体重をかけ、足首を動かすことが、結果的に回復を劇的に早めることがわかっています。
4. 最新治療1️⃣「再生医療(PRP療法)」
さらに回復を早めたい❗️、あるいは従来の治療で痛みが取りきれない、
という場合には、「再生医療(PRP療法など)」最新の治療法も選択肢となります。

ご自身の血液を採取し、その血液から「血小板(けっしょうばん)」という
組織の修復を促す成分だけを遠心分離機で高濃度に抽出し、損傷した靭帯に直接注射する治療法です。
血小板には多くの「成長因子」が含まれており、これが組織の修復プロセスを強力に後押しします。
メジャーリーガーの大谷翔平選手が肘の治療で受けたことでも有名になりました。

近年の研究でも、PRP療法が急性の足首の捻挫(靭帯損傷)において、痛みを軽減し、治癒期間を短縮させることが報告されています[3]。
ご自身の血液を使うため、アレルギーや拒絶反応の心配が非常に少ないのも大きなメリットです😃。
5. 最新治療2️⃣「体外衝撃波治療」
最後は、体外衝撃波(たいがいしょうげきは)治療です。

特殊な衝撃波(音波の一種)を患部に照射することで組織の修復を促し、
痛みを和らげる非侵襲的な治療(体を傷つけない治療)です。
衝撃波が細胞を適度に刺激することで、
❇️新しい血管が作られるのを助ける
❇️治癒を促進する成長因子を出させる
❇️痛みを伝える神経の働きを鈍くする
といった効果が期待できます。
最新の研究でも、靭帯の修復を促進する効果が示されています [4]。
5.⚠️絶対にやってはいけないこと(後遺症を防ぐために)

1️⃣痛みや腫れがあるのに「ただの捻挫」と自己判断して放置すること
👉最も危険です。必ず整形外科専門医の「正しい診断」を受けてください。
2️⃣ケガをしてから約1ヶ月間、正座やあぐらをすること
👉これは軽い捻挫(I度)の場合でも守ってください。
正座やあぐらは、治りかけの靭帯を再び引き伸ばしてしまう最悪の姿勢です。
靭帯が伸びたまま治ってしまい、足首がグラグラになる「足関節不安定症」の大きな原因😱となります。
3️⃣痛みや腫れが残っているのに、ヒールやサンダルを履いたり、足場の悪い道を歩いたりすること
👉不安定な履物や場所では、簡単に再捻挫😱してしまいます。
ケガが治るまでは、足首をしっかり支えるスニーカーなどを履くようにしましょう。
6.🏥まとめ

【足首の捻挫を最速で治す方法】⚠️
✅ 正しい診断:レントゲンだけでなくエコー検査が重要!
✅ 適切な固定:過度な安静はNG。動かすべきところは動かす。
✅ 早期のリハビリ:体重をかけることで回復が早まる。
✅ 再生医療(PRP):治癒力をブーストする。
✅ 体外衝撃波:痛みを和らげ、修復を促す。
そして、絶対にやってはいけないことは、痛みがあるのに「ただの捻挫だ」と自分で判断して放置すること😖です。
😊「文章だけじゃイメージが湧きにくい…」という方のために
詳しい解説動画はコチラ➡▶️【足首捻挫】最速で治す5つの方法!専門医解説
当クリニックでは足関節捻挫に対して、エコー検査による正確な診断、
専門の理学療法士による早期リハビリテーションに加え、PRP療法などの再生医療も日帰りで行っています。
再生医療にご興味のある方は、まずは無料の相談窓口からお気軽にお問い合わせください。
✨
無料カウンセリングのご予約はこちらから
7.📚引用文献
- Tummala SV, et al. Ultrasound or MRI in the Evaluation of Anterior Talofibular Ligament (ATFL) Injuries: Systematic Review and Meta-Analysis. Diagnostics (Basel). 2023;13(15):2527.
- Eiff MP, et al. Early mobilization versus immobilization in the treatment of lateral ankle sprains. Am J Sports Med. 1994;22(1):83-8.
- Lai MW, et al. Effectiveness of Platelet-Rich Plasma in Reducing Pain and Improving Function in Acute Lateral Ankle Ligament Sprain: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. J Clin Med. 2024;13(12):3624.
- Yang K, et al. Use of extracorporeal shockwave therapy combined with standard rehabilitation following anterior cruciate ligament reconstruction: a systematic review with meta-analysis. BMC Musculoskelet Disord. 2025;26(1):79.
