中山クリニック

膝の痛みで毎日の家事や散歩がつらい方へ。暮らしの質をもう一度高める、手術不要の再生医療「APS療法」の実際

掲載日:2025.09.14(最終更新日:2025.09.14)

よいしょ」が口癖になっていませんか?
 
階段を上るたびに膝がズキッとしたり、正座ができなくなったり、可愛いお孫さんを抱き上げるのをためらったり…😥。
 
年齢のせいだと諦めて、好きな旅行や趣味を我慢している方も多いかもしれません。
 
今回は、そんな長引く膝の痛みからあなたを解放し、もう一度「歩く喜び」を取り戻すための新しい選択肢、手術不要の再生医療「APS療法」について、わかりやすく解説していきます。
 
 

————目次————
1.その膝の痛み、放置は危険信号です!
2.自分の血液が”薬”になる?魔法のような「APS療法」とは?
3.Q&Aでスッキリ解決!APS療法の気になるギモン
4. 私はAPS療法に向いている?
5.治療後の生活はどうなるの?
6.あなたのその一歩を応援します!膝再生医療の無料カウンセリング
7.引用文献

 

1.その膝の痛み、放置は危険信号です!

多くの方が悩む膝の痛みの正体は、「変形性膝関節症」という病気です。
これは、膝の関節でクッションの役割をしている軟骨が、年齢とともにすり減っていくことで起こります。
 
最初は少し動かしにくい程度でも、放っておくと炎症が悪化し、骨と骨が直接こすれて激しい痛みを引き起こし、歩くことさえ難しくなるケースも少なくありません
 
「ヒアルロン酸注射を続けているけど、効果が長続きしない…」
 
そんなお悩みを抱えながら、診察室に来られる方は本当に多いのです。

でも、安心してください。医療は日々進歩しています。手術を考える前に、ぜひ知ってほしい最先端の治療法があるのです。
 
 

2.自分の血液が”薬”になる?魔法のような「APS療法」とは?

●タグ

そこで今、大きな注目を集めているのが「APS(エーピーエス)療法です。
 
なんだか難しそうに聞こえますが、ご安心を。一言でいうと、「あなた自身の血液が持つ”治す力”を利用して、痛みを和らげる治療法」です。
なんだかすごいですよね!💉
 
APSとは「Autologous Protein Solution」の略で、日本語では「自己タンパク質溶液」と訳されます。

具体的には、次のような流れで治療を行います。
 
1. 患者さんご自身の腕から、約55mlの血液を採血します。(健康診断の採血より少し多いくらいです)
2. その血液を特殊な機械に入れ、約15分間、遠心分離します。
3. すると、血液の中から「炎症を抑える良いタンパク質(抗炎症性サイトカイン)」と「組織の修復を助ける成分(成長因子)」だけを、ぎゅーっと濃縮して取り出すことができます。
4. この貴重な液体(APS)を、痛みの原因である膝関節に注射します。
 
 
つまり、自分の血液から作った”オーダーメイドの薬”を膝に戻してあげるイメージですね。自分の体の一部を使うので、アレルギーなどの副作用が極めて少ない、とても安全な膝の再生医療なんです。
 
 

3.Q&Aでスッキリ解決!APS療法の気になるギモン

●タグ

Q1. 聞いたことがある「PRP療法」とはどう違うの

 
A. 鋭い質問ですね!APS療法は、「次世代PRP療法」とも呼ばれています

PRP療法も、自分の血液の血小板という成分を使って組織の修復を促す再生医療で、大リーグの大谷翔平選手や、プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手が受けたことでも有名になりました。
 
ただ、従来のPRP療法は、痛みの原因である「炎症」を抑える力が少し弱いという課題がありました[2]
 
そこで進化したのがAPS療法です!
APS療法は、この炎症を抑える”善玉”タンパク質を、従来のPRPの約5倍も多く含んでいます
 
変形性膝関節症のつらい痛みは、関節の中の「炎症」が大きな原因です。
その炎症の火事を強力に消し止めることで、痛みを和らげ、軟骨がこれ以上壊れるのを防ぐ、より高い膝再生医療 効果が期待できるのです。
 

Q2. 具体的なメリットとデメリットを教えて!

 
A. もちろんです。治療を決める上で、良い点と注意点をしっかり知っておくことはとても大切です。
 
【APS療法のすごいメリット】

安全性が高い:ご自身の血液を使うため、アレルギーや拒絶反応の心配がほとんどありません

体への負担が少ない:注射だけなので入院は不要!治療にかかる時間は1時間弱で、その日のうちに歩いて帰れます。🏠

効果が長持ち:なんと、1回の注射で効果が約2年間持続したという研究報告があります[3]。ヒアルロン酸注射のように、何度も通院する必要が減るのは嬉しいですよね。

手術が難しい方にもご高齢の方や、持病があって手術が受けられない方でも治療できる場合があります
 
 

【知っておきたいデメリット】

❌ 保険が使えない:保険適用外の「自由診療のため、費用が高額になります。💰

効果に個人差がある:残念ながら、すべての方に同じ効果が現れるわけではありません。

❌ 末期の患者さんには効果が限定的:軟骨が完全にすり減ってしまった状態だと、期待した効果が得られない場合があります[1]
 
だからこそ、治療を受ける前には、レントゲンやMRIで膝の状態を正確に調べ、本当にAPS治療があなたにとって最善の選択なのかを、経験豊富な専門医としっかり相談することが何よりも重要です[4]
 
 

4.私はAPS療法に向いている?

この治療が特に力を発揮するのは、次のような方々です
 
ヒアルロン酸注射や痛み止めだけでは、痛みが抑えきれなくなってきた
✅ 趣味のゴルフやハイキングを、もう一度思いっきり楽しみたい。🏌️‍♀️⛰️
✅ 膝痛と日常生活の質の低下に悩んでいるが、人工関節などの手術にはまだ抵抗がある
✅ 将来、自分の足で元気に歩き続けるために、早めに手を打ちたい。
 
もし一つでも当てはまるなら、APS療法はあなたの希望の光になるかもしれません。手術の前に試すことができる、非常に有効な選択肢と言えます。
 
 

5.治療後の生活はどうなるの?

治療当日は安静にしていただきますが、翌日からは普段通りの生活に戻れます。ただし、治療した膝をいたわる工夫として、激しい運動や重労働は2週間ほど控えてください。
 
効果は、だいたい1~4週間ほどで現れ始め、徐々に痛みが和らいでいくのを実感される方が多いです。焦らず、膝との対話を楽しんでくださいね。
 

 

6.あなたのその一歩を応援します!膝再生医療の無料カウンセリング

●タグ

自分にもAPS療法は効果があるのかな?

費用についてもっと詳しく知りたい

まずは話だけでも聞いてみたい
 
膝の痛みは、生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます
でも、決して諦める必要はありません。
 
大切なのは、あなたの膝の状態を正確に理解し、あなたに合った最善の治療法を一緒に見つけることです。最近の研究では、治療法を選ぶ過程での対話が、患者さんの満足度に大きく影響することもわかっています[5]
 
そこで、あなたの不安や疑問を解消するために、当院では膝再生医療に関する無料カウンセリングを実施しています。
 
無理に治療を勧めることは一切ありません。医療の国家資格を持ったスタッフが、あなたのお悩みにじっくり耳を傾け、治療に関する疑問や不安に一つひとつ丁寧にお答えします。
 
その一歩が、輝きのある毎日を取り戻すための、最も重要な一歩になるはずです。まずはお気軽にご相談ください。✨
 
▼無料カウンセリングのご予約はこちらから▼
🌐 Web予約はこちら
 
 

引用文献

  1. Kon E, Engebretsen L, Verdonk P, Nehrer S, Filardo G. Autologous protein solution for the treatment of knee osteoarthritis. J Orthop Surg Res. 2020;15(1):137.
  2. Bennell KL, Hunter DJ, Paterson KL. Autologous Protein Solution for Knee Osteoarthritis: A Research Update. Rheumatol Ther. 2021;8(3):1037-1047.
  3. Mautner K, Jost B, Webb R, et al. The Efficacy of a Single Intra-articular Injection of Autologous Protein Solution in Patients with Knee Osteoarthritis: A 2-Year Follow-up. Am J Sports Med. 2019;47(9):2141-2150.
  4. van der Weegen W, van den Dungen J, de Windt TS. Autologous Protein Solution Injections for Knee Osteoarthritis: A Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Controlled Trials. Am J Sports Med. 2021;49(11):3093-3103.
  5. Say F, Gurler D, Yener K. Patient satisfaction with intra-articular autologous protein solution injections for the treatment of knee osteoarthritis. Jt Dis Relat Surg. 2021;32(1):80-86.1
  6. Li J, Li J, Li D, Jin X, Liu S, Zhang L. The efficacy of extracorporeal shock wave combined with platelet rich plasma in the treatment of knee osteoarthri2tis with meniscus injury: A retrospective analysis. Pak J Med Sci. 2024 Jan-Feb;40(3Part-II):382-387.

再生医療 無料カウンセリング

再生医療に興味のある方に、当院では無料カウンセリングを提供しています。
専門のスタッフが丁寧に説明し、個別相談を通じて最適な治療法をご提案します。
APS療法や脂肪幹細胞移植について詳しくご案内し、ご希望に応じて画像診断の予約も承ります。
初診の患者様でもご利用いただけますので、お気軽にお申し込みください。
再生医療