中山クリニック

手術をせずに治す五十肩!

掲載日:2023.12.06

手術をせずに治す五十肩!

五十肩は、中高年に多い肩関節の痛みや可動域の制限を伴う病状です。痛みが続いて服の着脱やズボンの上げ下ろし、洗濯物を干す、ドアの開け閉めなど困ることが多くなります。

 

1.リハビリテーションと運動療法

リハビリテーションと運動療法は、肩の可動域を広げ、関節の柔軟性を取り戻すのに有効です。理学療法士の指導によって、痛みが出ないように肩関節のストレッチを行い、自宅でできる運動療法を指導します。

2. サイレントマニピュレーション

サイレントマニピュレーションは、エコー下に伝達麻酔を行い、患者の快適性を最優先にし、ゆっくりとした動きで痛みなく愛護的に肩関節の関節可動域を改善させます。当院では、入院は必要なく、外来診察室で行います。ゆっくりとした動きで肩関節の動きを促進します。

3. 熱療法と冷却療法

熱療法と冷却療法は、痛みと炎症を緩和し、血流を改善します。暖かいタオルや氷嚢を適切に使用することで、症状の軽減が期待できます。

4. 薬物療法

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、五十肩による痛みと炎症を緩和します。痛みが強い場合は短期間ステロイド内服を行うこともあります。ただし、長期的な使用には副作用のリスクが伴うため、医師の指示に従うことが重要です。

5. ブロック治療

痛みの原因となる関節内や滑液包、肩周囲の神経周囲にブロック注射(ハイドロリリース)を行います。エコー下にブロック注射することで正確に注射が可能です。

まとめ

五十肩の治療は、難治性で長期間に渡ることが多いのが特徴です。手術しないで治せる治療も進歩しています。あきらめずに専門医の診察を受けましょう。