中山クリニック

肩の痛み ~原因は。~

掲載日:2023.11.27

肩の痛み ~原因は?~

肩関節は人間の関節でもっとも動く範囲(可動域)が大きい関節です。動きが大きいという事は、非常に不安定な関節なので痛みやすい関節という事でもありますね。今回は肩関節が原因となる肩の痛みを生じる疾患を述べます。

1.凍結肩

いわゆる五十肩といわれる疾患で、はっきりとした原因がなく肩の痛みが増強し、肩が動かなくなります。ひどくなると、夜間痛で寝返りが打てなくなる、痛い肩を下に寝れなくなる、服の着脱が困難になる、手が挙がらなくなるなどの症状があります。

2.肩腱板断裂

転倒や重量物を持った時に肩の内在筋である腱板が傷つきます。50歳以上になると、はっきりとした原因がなく使いすぎで断裂(変性断裂)することもあります。手が挙がらなくなる、肩を動かすたびに痛みがある、力が入らなくなる、などの症状があり、慢性化すると肩の動きが悪くなって五十肩と診断されることがあります。

3.石灰沈着性腱炎

ある日、突然激痛が生じて夜眠れない、肩が全く動かせないという症状があります。痛みのため、仕事や家事が全く出来なくなることがあります。

4.石灰沈着性腱板炎

野球やテニス、水泳などオーバーヘッドスポーツで生じることが多い疾患です。肩峰下で腱板が引っかかり痛みを生じます。

 

 

次回は肩の痛み 診断と治療について、述べてみますね。

 

肩の痛みは頸椎や胸郭が原因で生じることもありますので、まずは専門医の診察を受ける事をおすすめします。