【早期発見が鍵!】脊柱管狭窄症の症状チェック&診断方法|整形外科医が教える見分け方🔍
掲載日:2026.01.25(最終更新日:2026.01.25)

「最近、歩くと足が痛くなることがあるけど…これって何だろう?」
そんな漠然とした不安を抱えていませんか?
実はその症状、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)のサインかもしれません。
脊柱管狭窄症は、早期に発見し、正しく理解することで、症状の進行を防ぎ、生活の質を大きく改善できる病気です。😊
この記事では、整形外科専門医の視点から、脊柱管狭窄症の症状の見分け方、診断方法、そして早期発見の重要性についてお伝えします。
「もしかして、自分も脊柱管狭窄症かな?💦」
と思ったら、ぜひこの記事を読んで、自分の状態を正確に理解してください!
1.脊柱管狭窄症とは?医学的背景を理解しよう
2.🚨 これが典型症状!「間欠性跛行」を知ろう
3.🤔 Q&A:自分の症状は脊柱管狭窄症?症状チェック
4.📊 他の病気との見分け方:腰椎椎間板ヘルニアとの違い
5.🏥 診断方法:レントゲンだけでは不十分!
6.🔍 早期発見のポイント:こんな症状が出たら要注意!
7.📚 医学的背景:なぜ脊柱管は狭くなるのか?
7.💡 予防のポイント:脊柱管狭窄症を防ぐために
7.🎯 診断後の次のステップ
7.📝 まとめ:脊柱管狭窄症との付き合い方
1.脊柱管狭窄症とは?医学的背景を理解しよう

まず、脊柱管狭窄症とはどのような病気なのでしょうか。
私たちの背骨は、椎骨という小さな骨が積み重なってできています。
その中心には、脳から続く大切な神経の束である脊髄が通るトンネルがあります。このトンネルを脊柱管と呼びます。
加齢に伴って、椎間板が膨らんだり、靭帯が厚くなったり、骨が変形したりすることで、この脊柱管が狭くなってしまいます。その結果、中の脊髄や神経根が圧迫され、腰や足に痛みやしびれが生じるのが脊柱管狭窄症です。
世界でも1億人以上がこの症状に悩んでいるという報告があり、特に高齢化が進む日本では患者数が急速に増加しています。50代以上の方であれば、誰もが発症する可能性のある、非常に身近な病気なのです。
2.🚨 これが典型症状!「間欠性跛行」を知ろう

脊柱管狭窄症の最も特徴的な症状が、「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」です。
医学用語で難しく聞こえるかもしれませんが、実は非常にシンプルな症状です。
間欠性跛行とは:
「少し歩くと足が痛くなったり、しびれたりして歩けなくなる。
でも、座って休むと、その痛みやしびれが消えて、また歩けるようになる」
という症状のことです。
この症状は、脊柱管狭窄症の患者さんが最も訴える典型的な症状で、日常生活に大きな支障をきたします。
例えば、買い物に行っても少ししか歩けない、駅の階段が辛い、孫と一緒に公園を歩けない…など、生活の質が大きく低下してしまうのです。😢
ただし、注意が必要なのは、この症状が脊柱管狭窄症だけに見られるわけではないということです。
他の病気でも似た症状が出ることがありますので、正確な診断が非常に重要なのです。
3.🤔 Q&A:自分の症状は脊柱管狭窄症?症状チェック

「でも、自分の症状が本当に脊柱管狭窄症なのか、どうやって判断すればいいの?😰」
そんなご質問にお答えするために、症状チェックリストを作成しました。以下の項目に当てはまるものが多いほど、脊柱管狭窄症の可能性が高くなります。
📋 脊柱管狭窄症の症状チェックリスト
✅ 少し歩くと足が痛くなったり、しびれる
✅ 痛みやしびれで、歩き続けることができない
✅ 座って休むと、その痛みやしびれが消える
✅ 立っているだけでも、足に違和感を感じることがある
✅ 腰を前に曲げると、症状が楽になる
✅ 腰を後ろに反らすと、症状が悪化する
✅ 起床時より、夕方に症状が強くなりやすい
✅ 両足に症状が出ることが多い
(片足だけではない)
✅ 50代以上である
✅ 最近、歩行距離が短くなってきた
3つ以上当てはまる場合は、整形外科医の診察を受けることを強くお勧めします。
4.📊 他の病気との見分け方:腰椎椎間板ヘルニアとの違い

脊柱管狭窄症と似た症状を持つ病気に、腰椎椎間板ヘルニアがあります。
どちらも腰や足の痛みやしびれを引き起こしますが、実は異なる病気で、対応方法も異なります。
| 特徴 | 脊柱管狭窄症 | 腰椎椎間板ヘルニア |
|---|---|---|
| 主な患者層 | 50代以上(高齢者に多い) | 20~40代(若年層に多い) |
| 症状の出方 | 歩くと痛くなる(間欠性跛行) | 特定の姿勢で痛くなる |
| 前かがみの時 | 楽になる傾向 | 悪化する傾向 |
| 腰を反らす時 | 悪化する傾向 | 悪化する傾向 |
| 両足の症状 | 両足に出ることが多い | 片足に出ることが多い |
| 神経の圧迫部位 | 複数の神経が圧迫される | 単一の神経が圧迫される |
この表から分かるように、症状の出方や患者層に大きな違いがあります。
特に、「前かがみで楽になるか、悪化するか」という点は、診断の重要なポイントです。
5.🏥 診断方法:レントゲンだけでは不十分!

脊柱管狭窄症の診断には、複数の検査方法があります。
ここが非常に重要なポイント🚨です。
レントゲン検査
最も一般的で、簡単に行える検査です。骨の形や変形を見ることができます。
しかし、レントゲンだけでは、神経がどの程度圧迫されているかを詳しく見ることができません。
骨の形は正常に見えても、実は神経が圧迫されていることもあるのです。
CT検査

レントゲンよりも詳しく骨の状態を見ることができます。
骨の変形や骨棘(こつきょく)の状態をより詳細に把握できます。
しかし、神経の圧迫の程度を正確に評価するには、やはり限界があります。
MRI検査(最も重要!)

MRI検査は、脊柱管狭窄症の診断において、最も重要な検査です。
神経や脊髄の状態を直接見ることができ、どの部位がどの程度圧迫されているかを正確に把握できます。
また、椎間板ヘルニアなど、他の病気との区別もつけやすくなります。
脊柱管狭窄症の疑いがある場合は、必ずMRI検査を受けることが、正確な診断と最適な治療方針決定のための第一歩となります。
6.🔍 早期発見のポイント:こんな症状が出たら要注意!

脊柱管狭窄症は、症状が徐々に進行する傾向があります。
早期に発見し、適切な対応をすることで、症状の悪化を防ぎ、生活の質を保つことができます。
早期発見のサイン
✅ 軽度の段階: 長く歩くと足が疲れやすくなった、違和感を感じるようになった
✅ 中程度の段階: 少し歩くと足が痛くなる、買い物の距離が短くなった
✅ 進行段階: 数分歩くと足が痛くなる、日常生活に支障が出ている
「まだ軽いから大丈夫」と放置していると、症状が進行し、やがて日常生活が大きく制限されてしまいます。
特に、「歩く距離が短くなってきた」と感じたら、それは脊柱管狭窄症が進行しているサインかもしれません。
7.📚 医学的背景:なぜ脊柱管は狭くなるのか?

脊柱管狭窄症の原因を理解することで、予防や早期発見の重要性がより明確になります。
加齢による変化
背骨は、加齢に伴って様々な変化を起こします。椎間板が膨らむ、靭帯が厚くなる、骨が変形するなど、複数の要因が重なることで、脊柱管が狭くなっていくのです。これは、ある程度は避けられない加齢現象ですが、生活習慣や運動によって、その進行速度を遅くすることは可能です。
生活習慣の影響
長時間の同じ姿勢、特に前かがみの姿勢が続くと、椎間板に負担がかかります。また、腰を反らす動きが習慣化していると、靭帯が厚くなりやすくなります。デスクワークが多い方や、重い物を持つ仕事をされている方は、特に注意が必要です。
遺伝的要因
脊柱管の大きさには個人差があり、もともと脊柱管が狭い方は、脊柱管狭窄症になりやすい傾向があります。親や兄弟に脊柱管狭窄症の患者がいる場合は、自分も発症する可能性が高いかもしれません。
8.💡 予防のポイント:脊柱管狭窄症を防ぐために

脊柱管狭窄症は、完全には予防できない病気ですが、発症を遅らせたり、症状の進行を遅くしたりすることは十分に可能です。
日常生活での工夫
✅ 姿勢に注意する: 特に、長時間の前かがみ姿勢は避け、定期的に休憩を取る
✅ 適度な運動: 歩行や軽いストレッチなど、腰に負担をかけない運動を習慣化する
✅ 体重管理: 過度な体重は腰に負担をかけるため、適正体重の維持が重要
✅ 腰を反らす動きは避ける: 特に、腰痛改善のイメージで腰を反らすストレッチは、脊柱管狭窄症の予防という観点からは逆効果になる可能性があります
定期的な健康診断
50代以上の方は、定期的に整形外科の診察を受けることをお勧めします。
症状がなくても、MRI検査を受けることで、脊柱管狭窄症の初期段階を発見できる可能性があります。
9.🎯 診断後の次のステップ

もし、医師の診察を受けて脊柱管狭窄症と診断された場合、次のステップは何でしょうか?
脊柱管狭窄症の治療方法は、症状の程度によって異なります。軽度の場合は、保存的治療(薬物療法や運動療法)から始めることが一般的です。そして、その保存的治療の中で、特に効果的なのが、適切な運動療法です。
当院のYouTube動画では、脊柱管狭窄症の方向けの「ゆるトレ」を紹介しています。このコラムで自分の症状を理解し、正確に診断された後、動画で紹介している体操を実践することで、症状の改善が期待できます。
詳しい解説動画はコチラ➡▶️【脊柱管狭窄症 】高齢者もOK!しびれを楽にするストレッチ3選 医師解説
10.📝 まとめ:脊柱管狭窄症との付き合い方

脊柱管狭窄症は、正しく理解し、早期に発見することで、症状の進行を防ぎ、生活の質を保つことができる病気です。
✅ 症状チェック: 「少し歩くと足が痛くなる」という症状が続いていないか、確認しましょう
✅ 診断の重要性: 症状が疑われたら、必ず整形外科医の診察を受け、MRI検査を受けてください
✅ 他の病気との区別: 腰椎椎間板ヘルニアなど、似た症状の病気との区別が重要です
✅ 予防と早期発見: 50代以上の方は、定期的な健康診断で早期発見に努めましょう
✅ 正確な診断が治療の第一歩: 診断後、適切な運動療法などの対策を取ることで、症状改善が期待できます
「脊柱管狭窄症」の症状が疑われる、または診断されている方は、いつでもご相談ください。
当院では整形外科専門医が正確な診断のもと、あなたに最適な治療方針をご提案させていただきます。
引用文献
- Katz JN, Zimmerman ZE, Mass H, Makhni MC. Diagnosis and Management of Lumbar Spinal Stenosis: A Review. JAMA. 2022 May 3;327(17):1688-1699.
- Comer C, Williamson E, McIlroy S, Srikesavan C, Dalton S, Melendez-Torres GJ, et al. Exercise treatments for lumbar spinal stenosis: A systematic review and intervention component analysis of randomised controlled trials. Clin Rehabil. 2024 Mar;38(3):361-374.
- Katz JN, Zimmerman ZE, Mass H, Makhni MC. Diagnosis and Management of Lumbar Spinal Stenosis: A Review. JAMA. 2022 May 3;327(17):1688-1699.
