中山クリニック

【1日1分】立ったままできる股関節ストレッチ。整形外科医が教える膝の痛み・腰痛改善の簡単セルフケア

掲載日:2025.11.04(最終更新日:2025.11.07)

「毎日たくさん歩いているのに、なぜか腰や膝が痛い…」
「もう何年も腰痛や膝の痛みに悩まされている…」
 
そんなあなたに朗報です!🎉
「膝の痛み」や「腰痛ストレッチ」を検索して、結局どれをやればいいのか迷っていませんか?👣
 
このコラムでは、立ったまま安全にできる「股関節ストレッチ」を、医学的根拠とともに、わかりやすく解説します。道具不要、場所を選ばず、1日1分から始められます。まずは “歩く前の準備” として取り入れて、歩幅・姿勢・痛みの変化を実感してください。
 
【こんな方におすすめ】
✅階段や立ち上がりで膝の痛みが出る
✅長く歩くと腰が重い・痛い
✅ウォーキングを頑張っているのに成果が出ない
✅ストレッチは苦手。座らず・寝ずに“立ったまま”やりたい

————目次————
1.なぜ「ただ歩くだけ」ではダメ?
2.股関節ストレッチが効く3つの医学的理由
3.【実践】1日1分から。立ったままできる「股関節ストレッチ」2種
4.Q&A:よくある疑問に医師が回答(キーワードもチェック!)
5.失敗しないコツ
6.動画で一緒に実践
7.4週間ロードマップ(保存版)
8.注意・禁忌(必ずお読みください)
9.まとめ:歩く前に“1分”の差が、膝と腰の将来を変える
10.ご案内!

なぜ「ただ歩くだけ」ではダメ?——歩く前の“股関節準備”がカギ


「健康のため毎日1万歩!」は素晴らしい目標ですが、股関節が固いまま歩くと、股関節が十分に伸びず、代わりに腰や膝へ負担が集中します。客観的な歩数と健康アウトカムを統合した最新の総説でも、年齢や体力に合わない“過負荷の歩行”は逆効果になり得ることが示唆されています[1]
 
つまり、歩く前に股関節を動かしておくことが、膝や腰の保護に直結します。

股関節ストレッチが効く3つの医学的理由

1.可動域(ROM)の即時改善

股関節を“動かしながら伸ばす”動的ストレッチは、高齢者でもROMを即時かつ持続的に改善することが報告されています[2]。可動域が広がると歩幅が自然に増え、膝・腰への負担が分散します。

2.中殿筋の活性化でバランスUP

横方向の脚の動きは、お尻の横にある中殿筋を効率よく刺激。中殿筋はふらつきを防ぐ要で、加齢にかかわらずバランス・移動機能に不可欠であることが、システマティックレビューで示されています[3]

3.痛みの軽減とパフォーマンス向上

8週間の動的ストレッチで、慢性腰痛の痛み低下やバランス向上が示されました4]。股関節が動くようになると、腰への代償負担が減る→腰痛ストレッチとしても合理的です。

✅ポイント

「伸ばして止める」静的より、リズミカルに動かす“動的”が、歩く前のウォームアップに最適
立ったままできるので、日常動作につなげやすい

【実践】1日1分から。立ったままできる「股関節ストレッチ」2種


どちらも壁・背もたれ・キッチン台などを支えにして行います。転倒予防のため、最初は必ず支えるのが鉄則です。
 

  1. 片手で壁に触れ、壁側の足でしっかり立つ。
  2. 反対の足は力を抜いて、振り子のように前後へ10回。
  3. 股関節から動かす意識(腰を反り過ぎない)。
  4. 反対側も同様。

 
回数目安:10回×左右×1~3セット
頻度:週2~3回(慣れたら毎日OK)
 
効果
・股関節の可動域が広がり歩幅アップ[2]
・歩行前の腰のこわばりを軽減[4]

横スイング(外転・内転で中殿筋を目覚めさせる)

  1. 壁の正面に立ち、両手をついて体幹を安定。
  2. 片脚をまっすぐ横に上げて下ろす(つま先は正面)。10回。
  3. 体が傾かないよう、お腹とお尻の横(中殿筋)を意識。
  4. 反対側も同様。

 
回数目安:10回×左右×1~3セット
頻度:週2~3回
根拠のヒント:この方向性の動きは中殿筋の筋電図強度が高く、股関節周囲の“予防トレ”として実用的[5]
 
効果
・ふらつき軽減→転倒予防[3]
・膝の内外へのブレが減り、膝の痛みの悪化予防にも◎

Q&A:よくある疑問に医師が回答(キーワードもチェック!)


Q1. どれくらいで効果が出ますか?
A. ストレッチ直後から股関節の軽さを感じる方が多いです[2]。1~2週間で歩幅や腰の重だるさの変化、4週間で股関節周囲の筋力・安定性の向上を実感しやすくなります[3][4]
 
Q2. ウォーキングはやめた方がいい?
A. いいえ、やめる必要はありません。ただし“歩く前の準備”としてこの股関節ストレッチ(立ったまま)を行い、歩数は体力に合わせて漸増が安全です。過負荷の歩き過ぎは膝の痛みや腰痛の悪化要因になり得ます[1]
 
Q3. 痛みがある日は休むべき?
A. 鋭い痛み・腫れ・熱感が強い時は無理をしないでください。痛み0~10で“3以下”を目安に、小さな可動域で回数を減らし、支えを強化して行いましょう。増悪する場合は中止して受診を。
 
Q4. 筋トレは必要ですか?
A. ストレッチで可動域を整えた後、軽い筋トレ(椅子スクワット、ブリッジ等)を併用すると、歩く効率やスピードの改善につながる可能性が高いです[6]。ただし最初は横スイングで中殿筋を“起こす”だけでも十分な変化が出ます。
 
Q5. キーワードで探すなら?
A. 「股関節ストレッチ 立ったまま」「腰痛ストレッチ 立ったまま」「膝の痛み 股関節」で検索すると、本記事と同様の立位で安全にできる方法にたどり着きやすいです。

失敗しないコツ


支え最優先:壁・背もたれ・キッチン台。転倒ゼロ設計で行う
“ゆらす”つもりで:反動で大きく振らない、痛み0〜3に収める
回数より質:まっすぐ立ち、股関節から動かす
歩く前に30〜60秒:ウォーミングアップとして最強
記録する:歩幅・歩数・痛みスコアをメモ→変化が見えると続く

動画で一緒に実践


実際のストレッチは、本記事の手順を動画で復習しましょう。
ウォーミングアップの流れ、手の置き方、体幹の安定などを立ったままの目線で分かりやすく解説しています。
YouTubeで見る
✨動画→記事→実践の順で行うと、ストレッチがしっかり理解できて、膝の痛みや腰の違和感がより改善されます。

4週間ロードマップ(保存版)


・Week 1:前後スイング10回×左右×1セット/横スイング10回×左右×1セット(毎日)
・Week 2:各2セットに増量。歩く前は必ず実施
・Week 3:フォームに慣れたら可動域を1~2割拡大。痛み0~3をキープ
・Week 4:各3セット。余裕が出れば椅子スクワット10回を追加(オプション)

✅4週後のチェック

●歩幅が広がった/ふらつきが減った
●膝の痛み・腰の張りが軽くなった
●階段・立ち上がりがスムーズ

注意・禁忌(必ずお読みください)


-強い痛み、しびれ、腫れ、熱感がある場合は中止し、医療機関へ。
-人工関節・骨折直後・手術後の方は、主治医の指示を優先してください。
-目標は「気持ちよく動ける範囲」。無理な反動や勢いは禁物。

まとめ:歩く前に“1分”の差が、膝と腰の将来を変える


✅ただ歩くより“準備して歩く”が合理的[1]
✅ 動的な股関節ストレッチで可動域↑・中殿筋↑・痛み↓[2-5]
✅ 立ったままできるから続けやすい。1日1分からでOK
✅ 慣れたら軽い筋トレの併用で歩行効率アップ[6]

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引用文献

  1. Xu C, Jia J, Zhao B, Yuan M, Luo N, Zhang F, et al. Objectively measured daily steps and health outcomes: an umbrella review of the systematic review and meta-analysis of observational studies. BMJ Open. 2024;14(10):e088524.
  2. Zhou WS, Zhu Q, Xu Y, Wang X, Ren Y, Fang Y, et al. Effects of Dynamic Stretching with Different Loads on Hip Extension Range of Motion of Older Adults. J Phys Ther Sci. 2019;31(2):127–133.
  3. Lanza MB, Arbuco B, Ryan AS, Shipper AG, Gray VL, Addison O. Systematic Review of the Importance of Hip Muscle Strength, Activation, and Structure in Balance and Mobility Tasks. Arch Phys Med Rehabil. 2022;103(8):1651–1662.
  4. Iranmanesh M, Shafiei Nikou S, Saadatian A, Alimoradi M, Khalaji H, Monfaredian O, et al. The training and detraining effects of 8-week dynamic stretching of hip flexors on hip range of motion, pain, and physical performance in male professional football players with low back pain: A randomized controlled trial. J Sports Sci. 2025;43(16):1572–1586.
  5. Krommes K, Dandanell S, Bjørkheim E, Andersen LL, Thorborg K, Hölmich P. Dynamic hip adduction, abduction and abdominal exercises: EMG intensity and applicability for groin injury prevention. Scand J Med Sci Sports. 2017;27(6):614–619.
  6. Claudino JG, Gabbett TJ, Bourgeois F, Souza HdS, Miranda RC, Mezêncio B, et al. Effects of Traditional Strength Training and Power Training on Running Economy, Speed, and Sprint-Related Measures in Middle- and Long-Distance Runners: A Systematic Review with Meta-Analysis. Sports Med. 2021;51(7):1333–1352.

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